参鶏湯とマッコリでほっこり。

午前中は面接のための準備。これまでの実績と研究内容、帰国後の目標と貢献について短くまとめる。

午後、キヤノンのプロサービスで修理の受け取り。新年会用にもらったEOS55とEF35mmF2の調子が悪かったので診てもらった。修理代は合わせて9000円。いまどきフィルムカメラを修理してどうすると思うが、仕上がった感じは歯切れ良くて上々。

新年会には出すのは見合わせて自分でしばらく使おうかな。

銀座から小川町に移動してオリンパスへ。E-5を借り受ける。発売以来気になっていて、一度使わせてもらいたいとお願いしていた。

レンズは14−35mmF2のズーム。フルサイズで28−70mm換算になる。小型軽量が売りのフォーサーズなのにずっしりと重い。しかし性能はそれに見合うと太鼓判を押された。

バッグにボディとレンズを詰め込んで渋谷へ。イメージフォーラムで映画「ハーブ&ドロシー」。

ニューヨークの伝説の現代芸術コレクターのドキュメンタリー。ハーブは郵便局に勤めていて今は年金暮らしの極普通の一般人。お金持ちではなく、自分の収入の範囲で自宅に持って帰れる大きさのアート作品を購入し続けている。で、生活費は妻ドロシーがまかなっている。1960年代から購入した作品は4728点!それはまさにニューヨーク現代芸術の歴史そのもの。

そして買った作品はただの一度も売却していない。大事なのは「コレクションすること」。

彼らのことは都市伝説的に聞いていた。曰く「ニューヨークでギャラリーのオープニングがあると小柄な爺さんをアーティストが取り囲む。彼はキュレーターでもディレクターでもなくただの郵便局員。しかしアーティストにとって一番最初に作品を買ってくれた大事な人」

もうすでに亡くなっている人かと思っていた。まさか生きていたとは。

コレクターとは病だと聞いたことがある。病にかかっていない人には到底理解しがたい。しかしハーブとドロシーに一点の揺るぎもない。いい人生だ。

ZENフォトギャラリーで中藤毅彦写真展が始まった。1995年にフィルムで撮られたものと、2010年にデジタルで撮られた東京。

どっちも中藤毅彦であることに変わりはない。15年の差も感じない。でも、もしどちらかを買うとなれば間違いなく1995年のほうを選ぶな。

彼の写真集が久しぶりに出たので購入。相変わらず黒い(笑)