写真展2

ブリッツを後にし、六本木ヒルズ「TOKYO PHOTO」を見に行く。

昨年は六本木ヒルズの向かいのビルだったが、今回はヒルズ40Fのスペースになった。木曜日がインヴィテーションデーで、本番は金曜日から日曜日まで行われる。一般の人は入場料1500円を払わないと見ることはできない。

ここで売られている写真は40,50万円は当たり前、300万円クラスもザラだから、ふらっと見に来て買っていくというのは極めて少ないはず。招待日に来て買っていくか、そこで目星をつけて再度出向くかのいずれかだろう。

昨年はパリフォトの日本版ができたということで話題になったが、ギャラリーの収益はと言うとそんなに写真が売れていたという話は聞かなかった。1回目終了時点ではずっと続くイベントになるかどうかは分からなかった。今年はどうなのかと思っていたら場所をヒルズに移し規模を大幅に拡大して行われた。

会場はめっぽう広い。各ブースを単純に見ていくだけで2時間はかかる。硬軟新旧ギャラリーごとの特色が出ている。老舗ツアイトは全作品に完売の赤シールが貼られていた。

個人的にはアレックスソスのプリントと山本昌男の展示を見れたのは面白かった。それと東京を切り張りの写真で構成した巨大作品も目を引いた。

ここで展示されている作品は全て買うことができる。というよりギャラリーは見せるためではなく、売るために集まってきている。ギャラリーが売れると思って持ってきた作品と言うことは、市場が求めている作品と言うこともできる。ここに日本のアート写真市場の縮図があるのだ。

極論すれば買わない人は来なくてもいいのだ。ただし将来のコレクターを育てるのに必要な機会でもある。

冬青ギャラリーも来年は出すと言っている。こういったフェアが毎年続くことでマーケットが徐々に拡大していくのだろう。