キャプチャーワン

プロ用の現像ソフトに「キャプチャーワン」というものがある。ハッセルなどのフィルムバック交換式のカメラにつける「フェーズワン」というデジタルバック専用のRAWデータ現像用ソフトだ。

EOSやニコンといった一眼レフのRAW画像にも対応していて、使っているカメラマンから使い勝手の良さはよく聞いていた。特にRAW現像が一般のソフトに比べて圧倒的に早いという。

EOS5Dの時はフォトショップCS3で現像していて何も問題はなかったが、5DMark2になってからはCS3をアップデートしてもうまく対応しなくなりキヤノンの純正ソフトDPPで現像し、フォトショップに落としていた。

しかしながらDPPの現像速度はお世辞にも速いとは言いがたく、大量の処理の場合にストレスを感じることが多かった。

フォトショップを教えてくれたTさんに相談したらキャプチャーワンがいいというので、講習会に参加してみた。

体験版なら、しばらくは無料でつかうことができる。http://www.phaseone-japan.co.jp/software_co4.shtml

体験した印象から言うとかなり軽く使えるソフトだ。画像になる以前の生データ、いわばテキストデータを書き換える作業のため作業に伴う劣化を極力減らすことができる。そう説明されると「データ変更=劣化」という呪縛から解き放たれるようだ。

できることと、できないことはあるが、ほとんどの作業をキャプチャーワンだけでこなすことができる。とくにゴミ取りは優秀で、CCDについたゴミは消すが、空を飛んでいる虫は消えない。もちろん望めば虫を消すこともできる。ちゃんとゴミか虫かを判別できるのだ。

2時間かけて一通りのことを教えてもらった。今までRAWデータの画像をチェックするのに「フォトの翼」というブラウジングソフトを使っていたが、これならキャプチャーワン事態をブラウザとして使うことができる。

帰ってきて早速事務所のパソコンにダウンロードしてみる。アイコンが小さくてとっつきづらいのが難点だが慣れるよりしょうがない。オリンパスE-P2には対応していた。リコーGXRのRAWには対応していなかったのが残念。一眼レフタイプであればほとんどがOK。

キャプチャーワンの次はフェーズワンか?