米沢に帰る度太ってしまう。

お盆のまっ最中に米沢に帰った。

普通はちょっと外して帰るのだが今回は14日に中学の同級会があったからだ。33年ぶるに合う顔は変わっているかと思いきや、面影はしっかり残っている。今年75歳になる担任の先生は当時とまったく変わっていなくて驚いた。その日撮影した記念写真を見ると髪の毛の白い僕の方が先生に見えると皆が笑う。

始めは遠慮がちに「何の仕事をしているの?」なんて言っていた級友が、3杯目のグラスがあく頃には「サトル!!!」と昔の呼び名になり、完全に中学時代の関係に戻っていった。

48歳にして孫がいるという女性がなんと二人も!「ばあちゃんとは呼ばせない」と言って笑っていた。

33年ぶりの同級会だから住所録など存在しない。係を務めたTは一軒一軒昔の家を訪れ同級生の消息をつかんで電話で連絡をかけた。その話を聞いて驚いた。確かに一番確実だが一番面倒な作業だ。

その行為はTそのものに思えてくる。今のTの暮らしは幸せそうだった。当然といえば当然の気がする。「俺は3バカだったから」と先生と笑っているTはかっこよく見えた。

米沢ではひさしぶりに夏らしい夏を感じることができた。毎日日中は日差しが強くて暑さも半端ではない。でも東京と違って風が抜けて気持ちがいい。山奥の秘湯「大平温泉」に1泊したのだが、朝晩は涼しいを越して寒いほどだった。

ここ数年、家族旅行と言えば米沢ばかりで娘と妻には申し訳ないのだが、しばらくはしょうがない。ただ米沢で楽しむ術をだんだん身につけてきている。意外と新しい発見が次々と出てきて繰り返し行くことの面白さを感じられるようになった。

結構、見どころ食べどころも押さえたし「米沢ツアー」でもやろうかな。