上からどうぞ

アシFがキャリアの下にスリットを発見。無事そこにマスクをセットすることができた。ネガをセットしピントルーペで覗いて見ると、集散光式伸ばし機の2cは、散光式伸ばし機に比べてあきらかに粒子の粒立ちがいい。シャープというのではなく、ひとつひとつが分離している感じだ。

ここ15年、カラー用散光式伸ばし機をメインに使ってきたから新鮮な感覚だ。

印画紙はベルゲールCBスタイルを使う。ベースがちょっと象牙色がかった雰囲気のある紙だ。以前使っていたエクタルアという印画紙と似ている。南の島の写真を焼くにはちょうどいい。

フィルターコントロールコントラストを変更できるのだが、まずはフィルター無でプリントしてみた。絞りを11まで絞って10秒の露光をかけたら一発でトーンが出てきた。フィルターはいらないようだ。

なんだかいい感じ。特に2枚目に焼いたブランコに乗った少女の写真は思い通りに焼きこみをコントロールできた。気のせいかもしれないが、思い込みは大事(笑)

とにかく各部の作りがしっかりしている。ネガキャリアなど過剰なくらいだ。ああ、そうだ、全てにおいて過剰なのだ。引き伸ばし機における完全を目指している。妥協はどこにもしていない。ライカで言えばM3のようなものだ。コストを意識せずエンジニアが好きなように作った工業製品だ。

フォコマート2cでプリントしたからいいものが作れるわけではないだろうが、気持ちよくプリントできればそれにこしたことはない。

2cを使って妥協したプリントは作れない。もう言い訳はきかなくなった。