上からどうぞ

四谷三丁目から丸の内線で銀座へ。今日からキヤノンギャラリーで内藤さゆり写真展『polymophic card』が始まっている。昨年は新宿コニカミニルタのフォトプレミオに入選し個展を開いている。2年続けてメーカー系のギャラリーで写真展を開けることは極めて少ない。

前回はホルガで撮られたものだったが今回は35ミリのポジフィルムを使っている。それをキヤノンのプリンターで出力している。以前、ポストカード形式のブックで見せてもらったことのあるシリーズだ。展示の他にも中央のテーブルでポストカードブックを展示販売していた。

彼女はデザイン感覚に優れているだろう。自分の写真をどのように見せれば効果的か理解し、それを手作りで作ってしまえる。机の上で作れるサイズのものに関しては、実に上手に自分の思いを伝えることができているのだ。

壁の展示はサイズを違え、流れを作っていた。写っているものに規則性はないのだが流れにのって見ることができた。展示の経験を重ねれば、空間をも上手く使えるようになるだろう。

ローライで撮っているシリーズをまとめるつもりだと聞いた。もし毎年切れずに写真展をやることができたら…

銀座からタクシーで人形町。冬青での写真展「traverse」に合わせ、モンゴルのモノクロを「日本カメラ」の口絵に載せてもらえることになった。

打ち合わせ後編集長と近くの喫茶店へ。日本カメラの編集長は、よくお茶に誘ってくれる。無駄話の中からアイディアが出るんだ、と言っていた。近頃は効率優先で打ち合わせはメールでのやり取りが多くなったが、編集者とはなるだけ顔を合わせたいと思っている。