夕飯は米沢牛肉弁当

仕事とワークショップの合間をぬって米沢へ。妻と娘も一緒に行った。

母に会うまでは気持ちは重く憂鬱だった。風邪気味で体調も悪いし、逃げだしたい気持ちもあった。

でも病室の母は予想より落ちついていて柔らかな顔つきを見せてくれた。孫が来たことを喜んでくれた。

今まで泊まりこみで看病していた妹に変わり、一晩病室に泊り込んだ。ポツポツ話かけてみると、前後の記憶が曖昧で状況がつかめていないようだ。トイレのため病室を離れると自分のベッドがどこだか分からなくなってしまう。

深夜目が醒めると自分の部屋だと勘違いしてしまうし、そこがどこだかの認識も出来なくなる。

でも朝起きてご飯をしっかり食べて話をすると徐々に認識が出来てくる。テレビを見て東京都知事選挙の話もする。ちょっとしたことに笑いも出る。

今日は抜糸の日だった。主治医と相談し、1週間早いが明日退院することにした。病院がストレスになっている気がしたのだ。

ただしひとり暮らしの母のため誰かが見ていなければならない。その役目を妻に頼み、娘と東京に戻ってきた。

たった2日なのに家に戻ったらホッとした。母もきっと自分の部屋に戻ったらよくなるはずだと思う。