久しぶりにゴルゴンゾーラのパスタを作った

冬青社で印刷所へ写真原稿の受け渡し。出版社が作ってくれたページ割のラフをもとに、1枚1枚写真を確認していく。

ページごとにふってある番号を写真に書き込んでいく。1枚ごとに印刷所の担当者に、どういった製版の取りかたをして欲しいか伝えていく。

原稿は、製版と呼ばれる印刷の元版を作る工程を経て、印刷機にかけられる。製版のデータは非常に大事で、プリントをするときのネガ現像に似ている。いくらプリントの腕が良くてもネガ現像がダメなら、いいプリントはできないのと同じ。

表紙周りのデザインは橋本はじめさんにお願いすることになった。橋本さんは尾仲浩二写真集「グラスホッパー」のデザインを手がけている。昨年出た写真集の中で一番好きなデザインだ。

デザイナーとのやり取りは、僕が細かく指定していくのでなく、信頼できる人にざっくりとイメージを伝え、デザイナーの目で作ってもらうほうがいいと思っている。

前回の写真集は白石良一さんに作ってもらった。7年たっても飽きがこないデザインになっている。字間の詰め具合が絶妙なのだ。

橋本さんには来週会って相談することになった。「同年代の同性のデザイナーと一緒にやるといい」と言われたことがある。橋本さんと年齢は多分一緒くらいだと思う。

原稿を渡したらすっきりした。冬青社のギャラリーでやっている小部俊裕 写真展 樹海〈 phase III 〉をゆっくり見る。http://www.tosei-sha.jp/

大判のカメラで撮られた全紙サイズのモノクロプリント。樹の海とはよく言ったものだ。

帰り道、中野のフジヤカメラに寄る。バルナックライカの3Gが14万円で置いてあった。見せてもらうとシャッターもしっかりしている美品だ。10年前なら25万円はしていただろう。写真集入稿記念、などと頭をよぎったが、バルナックはあまりにもお作法が多すぎるので断念。

21ミリファインダーが搭載されたベッサR4が出ていた。8万円弱。数年後製造中止になったら価格が高騰しそうな機種だ。どういうわけかワイド専用機と言うのは製造中止になると人気が出る。

結局1冊も手元になくなった「旅するカメラ2」だけを買って帰る。