茶髪の評判はいまひとつ。白いほうがいいらしい。

完璧な構成、と自信満々写真集のマケットを出版社に見せにいった。

が、大きな間違いが発覚。もう一度全部組みなおしになってしまった。

通常印刷は、大きな1枚の紙に8ページ分貼り付けて印刷する。

印刷し終わった紙を八つに折って裁断するわけだ。そうすると必然的に右側から1ページ目が始まる。

右側が奇数ページ、左側が偶数ページの8ページ1ブロックの塊りができる。

カラーとモノクロを混在して印刷する場合、かならず8ページの倍数ごとにカラーページとモノクロページが差し込まれることになる。

僕が作ったマケットは、8ページ一をひとまとまりにしてあるのだが、本来奇数番号で始まる右ページを偶数にしてしまったのだ。

そのため一部でモノクロページにカラーを印刷するページ割りになったり、カラーページをモノクロ印刷する指定になってしまった。

ほんの一部の変更なのだが、全体の流れが大きく変わってしまい、写真のセレクトまで変更しないとうまく収まらなくなってしまった。

しょうがないのでもう一度全部を見返して再構成をすることにした。

金曜日はずっと構成をやっていた。気が付くとあっというまに夕方。ゲームをしている感覚だ。

御茶ノ水のギャラリー「バウハウス」で映画の上映会があるので切り上げて出かけることにした。

河瀬直美監督作品「記憶のダンス」http://gallery-bauhaus.com/070227_kawase.html

写真評論家「西井一夫」が死の直前に撮ったムービーがあるというのは聞いた事があったが、それが河瀬直美だと始めて知った。彼女の代表作「萌えの朱雀」はとても好きな映画だ。

この映画を見てドキュメンタリー映画とは記録映画ではないと初めて知った。西井一夫を撮った映画なのに西井一夫より河瀬直美のことを知ったような気がする。

写真でも映画でも個人的な眼差しというのはやっぱり一番面白い。

映画まで上映できるキャパシティを持ったギャラリーができたのは嬉しい。ちょっと体が興奮状態だったので新宿ゴールデン街で一休み。「tomorrow」と「こどじ」で展示してある写真を見ながら飲む。