小鍋で湯豆腐。

4月5日から10日まで2回目のワークショップ2Bグループ展を行う。

このところ日曜日はずっと暗室を開放していて、参加者が出展プリントを焼きにきている。自宅に暗室を持っているものは写真を見せに来る。その中でロクロクのポジで撮ったものをエプソンのスキャナーで読み込みインクジェットで出力してきたものがいた。

エプソンPM4000PXのロール紙を使い、一枚の写真をペーパー3枚つないで1メートル×1メートルの巨大プリントを作ってきた。3枚を繋ぎ合わせて2Bの壁に貼ってみる。

圧巻である。大きいというのは、それだけで意味があるような気がする。ただし… 誰も写真の本質には触れず、「プリントアウトするのにどのくらい時間がかかった?インク代っていくら?フォトショップで繋いでいるの?」と周辺ばかりが気になる。製作者は写真のことには触れてもらえず忸怩たるものがあるようだ。

ちなみに1メートル×1メートルのプリントを作るのにかかった費用はインク代ペーパー代合わせて約1万円、時間は1ロール2時間で計6時間!だそうだ。それを2カット作ってきたから計2万円で12時間!インクがすぐになくなってしまうのでこまめにパソコンをチェックしていなければならないそうだ。

12時間と聞いてあきれてしまった。写真にタイトルをつけるとしたら「6H」がいいんじゃない。

でも壁に貼って一日眺めていたら段々好きになってきた。サイズというのは写真の大事なファクターだ。