みず菜と卵の炒め物、肉じゃが。

目黒で撮影だったので、帰りがけ恵比寿の東京写真美術館に寄る。

不肖宮嶋茂樹写真展「いつでも、どこでも、だれとでも」をやっているのだ。不肖宮嶋は大学の同期、我らの出世頭である。ちなみに1年上に宮澤正明が、下には平間至ホンマタカシがいたりする。

会場にはいったら真正面に宮嶋が座っていておどろいた。聞けば会期中はずっといるつもりだという。同級生の近況などをかわす。彼はこの写真展が終わったらまた海外へと取材へ赴くらしい。とにかく命だけは気をつけてと言って別れる。

150点に及ぶ写真はすべてが現場主義。とにかく行ったものがエライのだと感じさせる。現場がすべてなのだ。行った者しか、見たものしか伝えられないものが世界にはまだ確実にある。

会場で見知らぬ方から「失礼ですが渡部さんですか?」と訪ねられた。「旅するカメラ」を3日前に読んだばかりの人だった。「よくわかりましたねえ!」「ワークショップの話しのなかに写真がでていたので…」よくまああの小さな写真でわかったもんだと驚いた。

はじめての経験である。