手巻き寿司。

金曜日は銚子の海へ。きれいに晴れてこの夏始めての海水浴。

1500円のボディボードにつかまり海へ。海水浴場からちょっと離れたサーフィンポイントで波がいい。サーファーのじゃまにならぬようにと端で遊んでいた。

プカプカと漂っているうちに、気がついたら岸からかなり流されていた。「アレレッ」と不安がよぎる。試しに岸へ向かってクロールで泳いでみる。しばらく泳いで顔を上げたら岸は近づくどころかますます離れている。ここではじめて離岸流に乗っていることに気づく。

離岸流とは岸から沖に流れている海流のことで、毎年多くの人がこれに引っかかって海難事故がおきている。驚くほどスピードが速く、波に逆らって泳いで戻るのは不可能だと去年テレビでやっていた。まさか自分がそうなるとは思ってもいないから対処法は覚えていない。ただ、「この状況はとってもよくない」、ということだけははっきりと認識できる。

その不安を見抜いたようにサーファーが近づいてきて「流されてるよ!危ないから横へ移動して海流から外れて。あの岩まで行けば自然に帰れるから」と教えてくれた。具体的な指示にホッとした。おそらく海に入った時点で「チッ、素人が入ってきやがった」と思っていたに違いない。すいません… ごめんどうをおかけしました。

ようやく岸にたどりつき、「遊泳禁止にはわけがある」ということを42歳にして身をもって知った。

その日は友人宅に泊まり魚をたらふく食べ、翌日の早朝東京に帰った。土曜日はワークショップの日なのだ。プリントの日で、朝9時からカラープリント講座も含めて夜7時まで10時間ずっと喋り続けていた。さすがに喉が涸れる。

参加者もだんだん露出を理解してきたようで、ベタ焼きを見てもキチンと揃っている。中には僕もうなるほどの写真があった。来週はまた外に出てポートレートの実習。晴れるといいな。

日曜日、相場るい児陶展「文豪に捧げる文具」を銀座松屋に見に行く。彼はあと10年もしないうちに名前が出てくると信じている。先物買いで「蛙乗丸猫香炉」を購入。

僕の娘に子どもが出来るころには「なんでも鑑定団」に出せるはずだ。