食べ過ぎて疲れた。

スタジオに着いての第一声は「昼ごはん何にする?」。おいしいご飯は、充分仕事のモチベーションになりうる。今日は中華で鳥そば。

スタジオマンのA君はアシTと同じ24歳。地方の4年生大学を出て、スタジオマンとして2年の経験を持つ。Tはスタジオ初心者。彼の仕事ぶりのおかげで、長丁場の撮影がスムーズにできた。

A君は今のスタジオにあと1年か2年いたらフリーのカメラマンにつくか独立するかを考えるといっていた。僕の独立話をしたが、まったく参考にならないだろうな。なにせ機材も車も、おまけにライティングテクニックもなくてフリーになったのだから。年間何百人のカメラマン予備軍が世の中に出て行くんだろう。みんな自分だけはうまくいくと思っているに違いない。僕もフリーカメラマンになることに、なんの疑問も不安もなかった。

A君はうまくいきそうな気がする。そんな雰囲気が彼にはあった。ながいこといろんなカメラマンを見ていると、どんな人間がカメラマンに向いているか分かってくる。A君と今回仕事をしてみて、もう一回お願いしたいと思った。そういう人はきっとうまくいく。と、おもうよ。がんばってねA君。

元アシSの実家気仙沼から鰹、ホタテ、すじこ、子鱈の生干しが送られてきた。季節の変わり目ごとに送っていただく。この時期の鰹は脂が乗って絶品。炙ったりせずに刺身でいく。ホタテはフライパンでさっと熱を通して醤油をかける。昼に腹いっぱい食べたのにいくらでもご飯がはいる。鰹の残りは「づけ」にして明日の楽しみに。