豚しゃぶ鍋を食べたらだいぶ回復した

夏の疲れがどっと出た。夏の疲れとは、すなわち動画編集疲れ。

 

3ヶ月間休みなしでパソコンにへばりついていたから、そりゃ疲れる。そうやって作った50本の動画、アップしてるのは30本弱。しばらくストックでやりくりしていけるのだが、次々と新しいものを撮影すると、すぐに出したくなる。『ロバートフランクを読む』は撮って即編集、即アップした。

 

とはいえ、1本につき4日くらい平気でかかる。ブログと違って効率超悪い。一旦アップすると修正も効かないし。誤字があると凹みます。

 

これで儲かれば言うことないのだが、このコンテンツだとねえ。アジェとかフランクとか見てくれる人どのくらいいるんだろ。マーケットリサーチ無しでやっているからしょうがない。リサーチしたところで、合わせられるわけないけどね。

 

フランクの回で田中長徳さんに触れたら本人が「いつでも出ますよ」と言ってくれた。ありがたいというか、嬉しいというか。鬼海さんも浅草寺で捕まえたい(笑)

 

カメラネタが貯まっているので、それも消化したいのだけど、明日は稲垣さんに鶏卵紙プリントを教えてもらう動画を撮りにいく。暗室探訪もシリーズ化したい。

 

しかしネタは増えても編集はひとり。へばらないようにやっていきます。

 

 

ロバートフランクを読む動画

9月9日にロバートフランクが亡くなったというニュースが流れてきた。写真界のトップニュースだ。
 
歴史的にもっとも大きな影響力を与えた作家で、1958年に出された写真集『The Americans』は、写真誌的にももっとも重要な一冊とされている。写真集という、1冊を使って構成するスタイルはここから始まった。
『The Americans』以前にも写真集は存在したが、いわゆるシングルでヒットした楽曲を集めたベストアルバム的なもの。ブレッソンの『決定的瞬間』はこれにあたる。
 
ところが『The Americans』は1冊を通して写真を構成するもの。当時としては画期的な試みだった。同時期のウィリアムクライン『
NewYork』、エルスケン『セーヌ左岸の恋』も同じように写真集というものを、新たなメディアとして考えている。
 
しかし、そうは言っても『The Americans』がなぜこんなにも評価が高いのかを写真集をパッと見ただけではわからない。前述のようなことや、1950年代のアメリカにおける時代背景を知ること無しに楽しむことは難しい。『The Americans』はもはや古典なのだ。古典は古典の読み方がある。
 
そこで、YouTubeの企画として『The Americansを誤読する』という企画をやってみることにした。ワークショップに参加してくれていたサイキカツミさんがnoteでずっと続けている企画で、とにかく1枚1枚写真に何が写っているのかをgoogleを使って検索していく。ものすごい手間のかかることをlずっと続けている。その一部をを動画で紹介しようと思う。
 
まずは『The Americans』の時代を解説するところから始めて、次に深掘っていく。文芸批評のアプローチで写真集を紐解いていくのだ。
2B Channel
https://youtu.be/5JVgenV5lK0


サイキさんのnoteはこちらから。これは一級の資料です。
https://note.mu/saikik/m/mc9bbc447e635
 
動画第一弾はこちら。

『じゃない写真』

雨が続くね。気温的にはちょうどいいけど、盛り上がらない。

 

今日は秋出版予定の本の赤字戻し。原稿を送って、編集者にレイアウトしてもらったものに修正を入れたものを再び編集者に返す。

2日間かけて妻に原稿を読み上げてもらって、ミスをチェックする。読み合わせという作業だ。

どんなにPCでチェックしていても、声に出して読むとアラが出てくるから不思議だ。

これでもう僕の役目はほぼ終わり。あとは必要な写真を揃えるくらい。

 

タイトルは「じゃない写真」。近頃よく耳にする「こんなの写真じゃんし」からきている。じゃあ写真ってなんだろうという話。

『旅するカメラ』と同じでコラム形式になっている。現代写真についてのことが中心だが、誰でも読めるようにしてある。

多くの写真関係書を読んでみたが、最後まで読み通せる本がほとんどない。40年写真をやっていても理解できない。

前提が理解できていることで書かれているからだ。ならば、その前提を書こうと思ったのだ。

 

読み合わせで一冊まるまる聞いたわけだが、面白いと思う。この感じは『旅するカメラ』の1冊目を出した時と同じ。

10月には出したいのだが、まだ発売日は未定。出版社としてはこれからが大変な作業になる。

本が出るのが待ち遠しい。

コーヒーを淹れる動画を撮ってみた

週末、家にワークショップやらなんやらで人がやってくる。

 

今週もオリンパスの14ミリを持って来てくれた人がいて、試してみると、写りがシャープ。「レンズなんてなんでも一緒だよー」と言っていたが、そんなことない(笑)

今うちに来る人をつかまえて、せっせと動画を撮っている。対談というより雑談。お相手は写さず、画面は僕だけ。こうすれば、話す人も抵抗がなくなるし、いろんな話が出てくる。

テーマとかないからどんどんズレていく。そのズレを拾っていく。メインのワークショップ動画はきちんと撮るが、あとは雑談。ネタには困らない。いつも2Bで話していたことだ。

 

昨日の話題はやっぱシグマだった。新しいレンズ交換式フルサイズミラーレス機「fp」のセンサーがフォヴィオンではなく、ベイヤーなことに驚いた。記者会見では、発表の時に会場がどよめいたそうだ。明らかに動画を意識している。リコーGRくらいの大きさだろうか。よく作ったよなあ。早く実機を見てみたい。

 

すっかり動画が面白くなってきた。

美術史講座案内

おそらく「日本一わかりやすく面白い美術史講座」

 

美術館に行くのが楽しみになります。

そして作品制作をしている方はマストと言っていいのが美術史です。

単に作家や作品の紹介ではなく、なぜその作品が生まれたのか、宗教や経済を交えて講義します。興味のある会のみの参加もできますが、通しで参加した方が楽しめると思います。

 

場所

阿佐ヶ谷H  メールにて住所と地図を送ります

 

講師

渡部さとる

 

日時

A 7月28日土曜日  17時から19時

B 8月4日土曜日17時から19時

 

講座料

単発参加4000円

全8回前払いの場合は27000円

19時から食事会に参加の場合はプラス2000円になります。

 

申し込み

workshop2b10th@yahoo.co.jp

もしくはFacebookメッセージ

希望のかたはA日程かB日程か、食事希望の方は、アレルギーのある食べ物や苦手なものをお知らせください。

 

初回内容

ルネサンスは時代をわける大きな転換点で、中世と近世をつなぐエキサイティングな出来事です。ルネサンスを知ることは経済、宗教、美術を知る上でとても重要です。ダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロと華やかでとにかく面白い時代です。なぜそんなにルネサンスは華やかになったのか?そこに時代を変えた何かが存在します。

 

全講座予定

1回目 「A」7月6日(土)/「B」7月13日(土)

ルネサンスってなんだ?

商業の発展とキリスト教の世界観

 

2回目 「A」7月20日(土)/「B」7月27日(土)

フランス革命が変えた世界観

産業革命とブルジョワの誕生が生んだ絵画の変革

 

3回目 「A」8月3日(土)/「B」8月10日(土)

世界大戦がすべてを変えた

ダダイズムがもたらしたもの

 

4回目 「A」8月17日(土)/「B」8月24日(土)

アメリカファーストの時代へ

なぜアートはパリからニューヨークへ移ったぼか

 

5回目 「A」8月31日(土)/「B」9月7日(土)

1950弁台から日本にだって現代アートはあった

独自の進化をつぃていく日本のアート

 

6回目 「A」9月14日(土)/「B」9月21日(土)

コンセプチュアルアートってなんだ?

社会とつながりをもつ現在のアート事情

 

7回目 「A」9月28日(土)/「B」10月5日(土)

思想と哲学

難しいとおもってりいる人が多いけれど、かなり楽しい思想と哲学の世界

 

8回目 「A」10月12日(土)/「B」10月26日(土)

宗教

宗教とアートは密接に繋がっています

 

ワークショップH5期は3人でいい感じにスタート。少人数を生かして今期はカリキュラムは無しにして、それぞれに必要なことをやることに。

なので、これからでも大丈夫ですよ。

 

さてYouTube計画

フリッカー問題はシャッタースピードを1/100秒にすることで解決。東日本は50ヘルツなので、スチールの場合もそうしていたことを思い出した。

写真撮影用に使っていた高出力のLEDランプは、演色性がよく色の安定がいいのだが、熱を逃がすためのファンがついていて、その音をマイクが拾ってしまう。

そこで、通常のLEDライトに変更。ひとつでは足りないので3個まとめて使う。

編集ソフトはiMovieを使っていたが、出来ることが限られているので、評判がいいと教えてもらったiPad用のLumafusion をダウンロード。確かにパソコンを使わなくても、これだけで出来そうだ。

これでひと通りアイテムは揃った。『旅するカメラチャンネル』は来月公開予定。

 

H5期は今週末から 初回お試しでどうぞ

うまくいくかなと思っていた動画撮影で問題が出てきた。

 

まずはフリッカー。蛍光灯のチラツキが画面にl帯状に出てしまう。メインライトだけだと問題ないのだが、天井の蛍光灯をつけると出てしまう。 昼に撮る方法もあるが、天候や時間で絵が変わってしまう。なるだけ基本設定はひとつにしたい。

 

おまけに、メインライトの冷却ファンの音が結構耳障りだ。音は重要だと思っているので、対策を考えないと。 準備も無しにただカメラの前で喋ろうとしてもアー、とかエーしか出てこない。人前で話すのとは まったく違う。 結局原稿を一度書いて、その筋を覚える必要がありそうだ。ライティングは光もテキストも量だけはやっているからなんとかなるか。

 

それにしても、lなかなか簡単にはいかないもんだ。動画をやろうとしてから、YouTubeの見方が変わってきた。普通にやってそうだけど、かなり大変なことをやっているようだ。

動画配信計画

オーディオテクニカのステレオマイクを購入。9907円。カメラはGH4を買うつもりでいたのだけど、まずは使い慣れているEOS5DMark3で試してみることにした。購入以来初めて動画機能を使った。

 

事務所代わりに使っている部屋で撮影してみた。ライティングは高出力のLED電球に傘バウンズ。この辺は慣れている。MacbookProにケーブルをつないで録画してみる。いざカメラの前に座ると、何を話していいかさっぱりわからない。さんざん、人前で話しているのに、録画されているかと思うと難しいもんだ。

 

手元にハッセルがあったおで、そのことについて5分くらい話してみる。それを再生してみると、自分の声が気になってしょうがない。

 

マイクの調子や、カメラは問題なさそうだ。感度は3200にして絞りはf5,6、画角は35ミリくらいで、カメラとの距離は1,5メートル。これを基本にする。ピントや構図のチェックは手元のパソコンでできるからひとりでもやれそうだ。

 

まずはカメラの話でもしようかな。

ワークショップH5階募集中

動画は撮ったことはあるけど、簡単な編集しかやったことがない。

それでも3か月くらいYouTubeを山ほど見て、頭ではだいたいの勘所はわかってきた。

コマーシャルユースのクオリティが100パーセントとすれば、僕が目指すのは70パーセント。

 

それを踏まえてプロに聞いてみた。19歳の頃に知り合った、年齢はふたつしか違わないが、僕の写真の師匠みたいな人だ。フリーカメラマンになったばかりの頃は彼のスタジオに事務所を構えて間近でフリーの生き方を教えてもらっていた。

当時からライティングも、撮影テクニックも抜群に上手かった。何かというと「どうすればいい?」と聞いていた。

彼は動画を始めるのも早かったから、今回も彼に聞いてみることにした。聞ける相手がいるのは本当にありがたい。

 

揃えるのは、カメラは中古のパナソニックGH4に17mm、マイクはオーディオテクニカかロードの1万円くらいのもの。動画用の三脚ヘッド。

テクニックでは薄くバックグラウンドミュージックを入れる、5分以内で作る、簡単な絵コンテを作るなど。そのほか、たくさんのことを教えてもらった。

 

まずは1本作ってみようと思う。

先週でH4期が終了。参加してくださったみなさんありがとうございました。

12回連続なので、長そうに思えるけど、最後の回では全員が「楽しくてあっという間だった」と言ってくれた。それは僕も一緒。だからワークショップをやってきた16年はあっという間に過ぎた。

今まで体調を壊して講座を中止したことはない。16年間、インフルエンザにもかかっていない。すべては週末に合わせて生活しているようなものだが、面倒くさいとか、嫌だとか、一度も感じたことがない。

これからも続けていきたい、というか続けていくそれには僕に興味を持ってもらわないといけない。それで動画をやってみようと思ったのだ。

ずっと続けていくために、新しいことを始めてみる。

 

義父が亡くなって1週間、葬儀は盛大だった。読まれた弔辞で義父のことをあらためて知った。

最初に会ったときに「娘をどうするつもりだ」と厳しい目で見られた。あれがなかったら結婚していたかどうかわからない。フリーなりたて機材やらなんやらで、自転車操業のような暮らしをしていた頃だ。結婚前なんて夢にも思っていなかった。

あの時は「はめられた」と思っていた(笑)でも間違いなく義父のおかげで踏ん切れた。

 

 

ようやく普段の生活が戻ったのだが、ワークショップへの応募がない。正確には1週間でひとりだけ。

たとえひとりでも全然構わないのだが、ワークショップを始めて16年たって大きな節目に来ているのかもしれない。続けて来れたのは『旅するカメラ』という本を出していたからだろう。それが信用になってくれた。700人以上が何の宣伝もせずに集まってくれたのは奇跡に近い。

今、本の代わりになるのは動画だろう。なのでyoutube やってみようかと思い始めた。

 

とはいえノウハウはゼロなので、誰かに手伝ってもらいながら、ひとりでもできる方法を考えようと思っている。

コンテンツは山ほどあるので、そこは問題ない。遅くても3か月を目処に第一弾をアップしようと思っている。

 

 

日記だけでも大変なのに、動画編集はもっと大変なのはいうまでもない。でももうとっくに動画の時代だしね。話すのも好きだし。

写真のワークショップH5期 募集開始

 2BからHになって、もう一年が過ぎました。H5期の募集になります。まったくの初心者のかたから、作品制作をしている人まで、楽しんでもらえる講座です。歴史から現代写真まで幅広い写真のことが学べます。

主宰の渡部さとるは毎年欠かさず国内外で展示を重ね、作品は美術館にコレクションされており、『旅するカメラ』シリーズ4作や、写真集を5冊出版していています。今年中に在現代写真についての書籍と6冊目の写真集を出版します。写真について多くの経験がありますので、なんでも聞いてみてください。


H5期日程〈2019年6月8日~9月1日〉
<曜日・時間帯>
土曜 11時から13時半   
日曜 11時から13時半
ご都合のいい曜日を選択ください(初回お試し受講も歓迎)
申し込まれた曜日で都合がつかない回があれば、土日の振り替が可能です。
* * 単発受講も可能です。その都度ご連絡ください。


<講座料>
1回につき5400円(消費税込)
お支払は受講当日ごとになります。
※入会金、年会費等は不要です

<場所>
JR総武線・中央線/東西線「阿佐ヶ谷」駅もしくは丸ノ内線「新高円寺」駅。
いずれも駅から徒歩10分弱。
正式な申し込み後にH(エイチ)の所在地や地図を添付にてお送りします。

<カメラについて>
カメラがなくても参加できます。(iPhone、iPad、Android 等でもOK)
* * フィルムカメラを使ってみたい方には無料の貸出機があります。

★申し込みフォーム
form.run/@asagayah

★ワークショップへのお問い合わせ
form.run/@askh

★講座内容紹介サイト

渡部さとる写真ワークショップ2B&H

 


★1 回目 6月8日/9日
参加者の写真を全員で見ながらレビュー。今まで撮った写真をご持参ください。旅先で撮ったものでも、家族アルバムでも構いません。

★2 回目 6月15日/16日 「解像度」
写真だけではなく、世界を解像度から考えてみます。歴史とともに、絵画と写真解像度はどう変化していったのか。

★3 回目 6月22日/23日 「点と面」「モノの形」
撮影実習です。ブツ撮りをします。点と面をどのように捉えるかが、現代写真を考える場合にもっとも重要なポイントです。

★4 回目 6月29日/30日 「フォーマットと構図」
フォーマットとサイズで物事の見え方が決まり、対象物との距離さえフォーマットによって変わます。自分の好きな写真を持ってきてもらいそのことについて考えます。

★5 回目 7月6日/7日 「町撮りから即時プリント」(撮影実習/昼食付)
阿佐ヶ谷の町をデジタルカメラで撮影し、すぐにDPE店で30枚をプリント。狭いエリアにもかかわらず、10人いれば10通りの写真が出来上がります。昼食をHでとり、その後全員の写真をレビューします。

★6回目 7月13日/14日 「ポートレート」(撮影実習/新宿中央公園)
どうやったら人物が魅力的に見えるか実践します。

★7回目 7月20日/21日  「写真の歴史と現在」
写真はいつ、どこで、どのように出来上がり、どのように表現と結びついていったのか。歴史を知ることで、現代写真を理解する手がかりを見つけます。

★8 回目 7月27日/28日 「美術館巡り」東京都写真美術館(予定)
現代写真というものを美術館に展示してある作品を通して解説します。知ることで面白さが増えていきます。

★9回目 8月3日/4日 「コラージュ」
実際に、色紙と写真でコラージュを作ります。誰でもできて楽しめます。出来あがったそれぞれの作品は、その場でトートバックにプリントします。
★お盆のため8月10日/11日は通常講座はお休み(特別講座で「暗室プリント講座」予定)
★10回目 8月17日/18日   「写真のセレクト」
写真はセレクトが重要だと言われます。各自持参してもらったプリントを、選択しながら並べかえることで、ひとつのまとまりを作ります。

★11回目 8月24日/25日 「スライドショー、ショートムービー制作」
動画は撮っても、なかなか編集までしないもの。スライドショーとショートムービーを作ることで、タイムラインを意識します。

★12回目 8月31日/9月1日 「著作権と肖像権」
最終回は質問が多い著作権と肖像権を、判例を交えながら説明します。終了後はH内で食事会。