昼に米沢ラーメン食べて、夜は「牛肉ど真ん中」のお弁当

新宿バスタ4Fから午前0時25分発のバスで新潟へ。

6時にバスが着くとスタバで時間をつぶし、8時40分に米沢行きの電車に乗る。の電車は米坂線と乗り入れている。先月も撮影に行ったのだが、再度春を撮りに乗り込んだ。これでほぼ材料は出揃ったが、梅雨の時期も撮りたくなってきた。

書籍のほうも前書きと後書きを終えて、来週編集者に渡せば、あとは校正チェックくらい。ようやく手を離れる。昨年6月から始まっているから1年がたとうとしている。1年でようやく一冊。年に何冊も出している作家の頭はどうなっているんだろうな。


米沢市には上杉謙信の博物館がある。そこでは織田信長から謙信公に送られた「洛中洛外図屏風」をたまに見ることが出来る。国宝中の国宝と言っていいくらいのものだそうだ。米沢市の財政がいよいよ苦しくなったら売ったりできるんだろうか?無理だよなあ。

 この屏風絵絵は小さい頃から何度か見たことがあるのだが「ふーん」くらいの感想しかなかった。ところが今回新たに見ると、面白さに気がついてしまった。
 この屏風絵には京都の市中と郊外の庶民の暮らしが細かいタッチで描かれている。シーンごとにドラマが描かれていて、四季折々の風景が見える構成になっているから見ていてあきない。
 そして画面の中に「陰影、画面の中心点、遠近感」が見事にない。これは今書いている本の中で何度も触れている現代アートのロジックだ。そして高解像度で情報量が多く、空が描かれていないのは現代風景写真と同じ。
 この屏風が制作されたのは1574年。千利休の「佗茶」が最新の現代アートにつながるという話も本の中で書いているが、「洛中洛外図屏風」もまた現代に通用する考え方で制作されている。そんなことに気がつけるだけで、見ることがより楽しめるようになった。

と言う本を出しますのでよろしくお願いします(笑)

5月は毎年調整の月になる

義父の容態は安定したようだ。無事令和を迎えることができて一安心。

GW中はワークショップもお休みして、ずっと原稿直し。編集者が書き直して欲しいという箇所と、新規6本。

一日中机の前だった。とはいえ、1日に令和のワイン会をやって、4日と5日は友人の別荘へ。お風呂の蛇口をひねると温泉が出てくる。朝から1時間くらい湯船に浸かっていた。

今年から急に投資に興味が出てきて、今は勉強中。口座は開いたけれどまだ運用はしていない。6月くらいからやってみるつもり。そのうち、ここが投資日記になるかも(笑)

歴史的に表現者は経済の動きに大きく翻弄されている。結びつきは深い ということがわかったので、じゃあ経済もやってみようかと思ったわけだ。

やるとなると結構本気でやってしまう。令和になって株価がどうなるか興味津々。

「in and out」の最後を撮りに行くためにヨドバシにフジNS160を注文。220がなくなっていた。なんかアナウンス聞いたような気もするが。

220タイプは通常の120の倍の量が撮れるので重宝していたのだが。2年前くらいに大量に買い込んで、しばらくそれで撮っていたのだが使いきってしまった。

もう220タイプのフィルムは何も残ってないんじゃないかね。

予定のないGW

義父の容態が思わしくなく、妻は病院に詰めている。令和を迎えられるかどうかと思っていたら、義母の呼びかけに意識を取り戻した。すごいね。

なのでGWの予定はすべてキャンセル。僕も夕方から病院へ行く予定だ。

ひとりなので、朝はヨーグル、バナナ、ゆで卵。昨日の夜はインスタントラーメンに牛丼だったのでバランスを考えた。それらを書斎に持ちこんで食べ終わるとすぐに新刊のための原稿直し。

編集者から「この部分はいらないと思います」「ここの部分がわかりづらいです」「この部分は大切なので書き足してください」と、一度仕上げた原稿が戻ってきているので、再度すべてを見直している。

ずっと自分の原稿を見ていると「これで大丈夫か?」と思えてくるが、編集者が「大丈夫です。面白いです」と言ってくれるので頑張れる。

GW中に原稿を終わらせて写真集の構成も始めないと。前回行ってきた米沢の現像があがってきてチェックしたがいい感じだ。こっちの作業は理詰めではなくて感覚の部分が多い。

合間の休憩時間は経済の勉強。宗教、哲学、歴史、ちょっと物理をやってきて、今は経済。流通とか貨幣の仕組みと歴史が面白い。いままでさっぱり興味がなかったジャンルだが、歴史好きになってから変わってきた。

株とか投資にも興味津々。

400グラムのステーキ

先週末、冬青で写真集の打ち合わせに行ってきた。普通なら作るか作らないかを、作品を見て出版社が決めるわけだが、もう作ること前提で進めてしまっている。

初めてのフルカラー写真集になる。以前「prana」を作ったときの束見本と呼ばれる製本はしてあるが、印刷はされていない見本誌にインクジェットプリントを貼り込んでダミーブックを作り、それを見せてプレゼンした。

予算と冊数で、採算分岐点を探り、おおよその定価を決める。流通はどうするのか、ブックデザインの方向性は?書店に並べるとなるとデザインに制約が出てくる。でもできるだけ美しい本にしたい。

今週最後の撮影に出かけ、10月に発売することで段取りを進めていくことにした。もう待ったなし。

判形・・・・・・・■天地 253㎜×左右260㎜
印刷・・・・・・・カバー 4色
印刷・・・・・・・本文  4色 
製本・・・・・・・上製本
用紙・・・・・・・A2ランク
写真点数・・・・・37点
総ページ数・・・・48ページ(12頁折)
印刷部数・・・・・1000部

写真集に合わせて書籍も出る予定。そういえば「traverse」と「旅するカメラ3」は、2007年の7月に同時出版だった。干支が一回りして、同じことができることになった。

朝残り物でバインミー、昼焼き芋、夜銭湯によってからてから洋食屋フジ

まだ茶の間では石油ストーブが活躍している。昼ごはんは、焼き芋。

写真集の見積もりを出してもらう。今回は自分で出す。ページ数をかなり減らして作ろうと思っている。今までの半分くらい。すべてカラー。

今ダミーを作っている真最中。その上、他に勉強したいことがあって、朝から晩まで予定が詰まっている。

それとお金の出入りのチェックのため、この日記の他にも日々の細々とした出来事を書き留めることにした。無駄だと思う出費を減らしていく。長い間、出費よりも多く稼げばいいんだろ、と思っていたのでそんなことやったことがなかった。

ソフトバンク解約して楽天モバイルへ。iPad Proにも楽天のデータsimを入れて使うので2回線契約。家のwifiもWiMAX2へ。全体で1万円くらい浮く計算なのだが、WiMAX2がたまに劇的に遅くなることが発覚。やっぱり光の方が安定している。

その他にもクレジットカードのゴールドを退会したり、保険を見直すなど大ナタを振るった。

こんなに真面目に支出を考えたのは初めてと言ってもいいかもしれない。ようやく気がついたというべきかな。

とにかく今の集中力は自分でも驚くほど。ちょうど10年前に英語を始めたころと似ている。あの時も1日中英語をやっていた。

たまに「どうやって英語を覚えたのですか?」と聞かれることがあるけど、自分にもよくわからない。今でも流暢に話せるわけではないが、香港でも現地の人と食事に行って楽しく時間を過ごせるようにはなった。

あの時は英語の本やDVDを買い込んで、学校に行かずにひとりで覚えた。一部役にたったのは「基礎英語3」。中学3年生を対象にしたお馴染みの教材なのだが、これは本当に洗練されている。他のどの教材よりも優れていると思うね。一年分丸暗記できたら、どこでも問題なく話せるようになるはず。

あの時はEテレで「チャロ」をやっていて、毎日見ていた。最初はさっぱり聞こえなかったのに、1年後再放送されると聞き取れるようになっていた。

だから今やっていることも、来年には箕を結ぶんだろうなと思っている。

 

 

アートバーゼル香港

フォトブックフェアと時期が同じため、5年前から「アートバーゼル香港」を見続けている。  

「アートバーゼル」はその名の通り、スイスのバーゼルで開かれる現代アートを売り買いする、世界でもっとも規模の大きいアートフェアだ。最近ではアメリカのマイアミや、香港でも開かれている。お金の動くところにアートフェアありということだ。  

広大な会場に300近いギャラリーがひしめき合う。そこにブースを開くためには数百万円はかかるが、販売される作品も、一点数千万円、数億円というのも珍しくない。 ほとんどがプライスタグがついていないから問い合わせないと値段はわからない。気になる作品は聞けば値段を教えてくれる。

今年聞いた中では白髪一雄の未発表作品と杉本博司の「海景」が4億円だった。ゼロがたくさんつくから把握するのが大変。  

 

 ギャラリーが売れると思っている作品を並べるわけだから、アートバーゼルを見ればアートシーンやマーケットの動向が見えてくる。 5年前は平面構成の幾何学的な絵画が多かった。草間彌生とかリーウーハンがかなり目立っていた。

 ここ3年ほどはコラージュ作品が多くなり、写真作品の傾向も重ね合わせたものが増えてきた。というよりも、ストレートな写真を探すのは困難なほどだ。以前はもっとあったのだが。 そして今年は「ファンタジー」。示し合わせたようにアニメ的なものが多い。その前で若い女性が自撮りをしている。

 毎年毎年、面白いように傾向があって、それを見ていると今年流行るものがなんとなくわかる。 僕が現代アート好きになったのはアートバーゼル香港を見続けたせいかもしれない。 マカオとアートバーゼルの写真を貼っておきます。 https://workshop2bn.themedia.jp

忘れられないブックフェアになったな

マカオの夜。

ひとりで海外の街を歩くなんて何年ぶりだろう。首からα7にズミルックスをぶら提げている。フィルムじゃないのもひさしぶりだ。

昨日まで香港フォトブックフェアに冬青の作家と一緒に出ていた。皆は帰ったが、ひとり残ってマカオに来ている。

ブックフェア参加も5年目になる。香港にも随分慣れてきた。今までだったら「持っていった写真集は完売した」と自慢していたところだが、今回はなんと1冊しか売れなかった。毎年すべて売り切って帰りのスーツケースはスカスカになっていたのだが、今年はほぼすべて持って帰ることになった。

3日間かけて1冊だけ。

終了後の夜にひとりその原因を考えた。持っていったのは「demain」の特装版6冊と通常版3冊。それと「traverse 」が3冊。これまでより持っていく数は減らしていた。その代わりTシャツと六つ切のプリントを持っていってスペシャルエディションとして売ろうとした。

昨年は予想外にプリント付きが売れてかなりの売り上げとなったので、今年はそれを中心にしようと考えた。

「demain」の特装版も「traverse 」ももう残りが数十冊しかない。だから付加価値をつけて売ろうとしたのだ。これは間違いだと気がついたのは最終日間際だった。

ここは「写真集を買いに来る場所」なのだ。場所の特性を考えるべきだった。在庫が残りわずかしかないというのは、こちらの都合であって僕のことをまったく知らない人には関係ない。

Tシャツとかプリントじゃなくて、写真集中心にで勝負すべきだった。昨年まではそうしていたのに、どこかで「毎年完売しているから」というおごりがあった。

高橋社長が選んで持ってきた50キロもの冬青の写真集はほぼ完売に近かった。1冊1キロもないから60冊以上あっただろう。あっという間に山が減り、最後は数冊を残すだけだった。他の参加作家も売り切れ本が続出していた。

打ち上げまでは気が張ってkたが、ひとりになると、さすがにこたえた。来年は出るのをやめてしまおうか。

でも、負けて退場するのは性に合わない。勝つまでやめなければ負けたことにはならない。今までそうしてきたし、これからもそうしていく。

来年の香港には新作を投入することに決めた。今年中に「in and out」を作って来年もう一度勝負してやる。

 

喫茶店に行ったらマンデリンを勧められた

58歳になりました。

おそらく人生の中で今が何をするにも一番集中力が高い。自分でも驚くくらいだ。なんで学生の頃になかったのかね。

今年はとても良いことがありそう。不思議とそれを信じられる。

 

先週は新島に行ってきた。調布の飛行場からプロペラ機で35分。海が真っ青で南の島そのもの。こんなにきれいな海がこんなに近くにあるなんて。

島に住む友人が「この時期に島を離れる人が多いんだけど、ここには写真館がないから撮ってくれないか」と頼まれたのだ。

仮設スタジオを作っても面白くないので、家でも、海でも畑でも、依頼主が望むならどこでも好きなところで撮ることにした。

最近は依頼仕事をしていなかったが、これまで30年分のスキルがあるから、どこであっても満足してもらえるものが撮れる自信がある。

2日間で10組とけっこうハードスケジュールだったが、やっぱり撮影は面白い。自分の経験が移動写真館という形で役にたててよかった。

誰もが写真を気軽に撮れるようになって、動画さえも手軽な時代に、写真はどのように生き残るのかと思っていたが、もしかしたら誰かに撮ってもらう記念写真は残るのかもしれないと思った。

動画よりも写真はファンタジーだ。そこに何かがありそうな気がする。

 

写真はこちらから

https://workshop2bn.themedia.jp

 

 

カレーヌードルと発泡酒で打ち上げ

丸々2か月かかって新しい本の原稿を書き上げた。これから編集者に渡し、足りない部分や饒舌な部分をチェックしてもらい、もう一度全てを見返す必要はあるけれど、とりあえず終わった。

『旅するカメラ』は20代から40代までのカメラ遍歴をまとめたものなら、今回の本はこれまでの写真遍歴が詰まっている。語り口は一緒。難しいことは書いていない。出来るだけ体験を軸に読み物にしている。でも内容は深いよ。40年分だからね。

アカデミックな話ではなくて、あくまで体験したことが中心。主観的写真論だ。

「誰でも一冊は本を書ける。それは回顧録だ」と言うが、これで5冊目の回顧録になる(笑)

 

タイ焼きで一休み

う朝起きてベッドの中で1時間くらい本を読んでから朝ごはんを食べる。今読んでいるのは投資の本。マーセルリンクという投資家の「高確率トレードのススメ」。

 

近頃、経済が面白くてここ2カ月くらい、ランダムに知識を仕入れている。英語のときも、宗教のときも、ウクレレのときもハマると3カ月は寝ても覚めてもそればっかり。

 

昼前まで用事を済ますと、あとはずっと机に向かって原稿を書いている。一旦書いたものの、言い回しが固すぎて妻からダメ出しが出る。彼女はもともと編集者だからチェックが厳しい。専任の編集者がついているようなもんだ。

 

彼女からのリクエストは「日記のように書きなさい」。

 

毎日毎日10時間くらいやっているのに、ゴールがなかなか見えてこない。2月には終わるはずだったのだが。来週は新島で撮影で、再来週からは香港。今週が山場だな。

 

冬青の高橋社長から電話があって(ちなみに僕に電話をかけてくるのは高橋社長と米沢の友人だけ)「渡部さん大変です。とうとう『traverse 』の在庫がなくなってしまいました」

 

『traverse 』が出たのは2007年。12年かけて完売したわけか。これでいままで出した9冊の本のうち7冊が完売。これぞ高確率(笑)

 

さて完売は嬉しいのだが、売る物がなくなるのは困る。これはもう一冊作ってもらわないとな。

 

 

もうお昼か

3月になったら、やっぱり暖かくなるもんだ。雨が降っていても底冷えはしない。

 

「雨の日と月曜日は」っていう歌があったな。カーペンターズだ。中学生の時に聞いていた。簡単な英語だからと先生に言われて必死に聞き取ろうとしたけど全然わからなかったなあ。

 

今久しぶりに聞いてみたら歌詞がはっきり理解できた(笑)40年以上かかったわけだ。

 

カレンの声がしみる。でも雨の日月曜日はお休みの僕にとっては悪いことばかりでもない。あれこれやることがあっても「まあ雨だし」とのんびりできる。

 

お茶飲んだら2階で原稿書くか。